八方塞がり日記 (50代OL 鬱治療中 それでも起業したい)

50代女性。大卒から今まで企業内デザイナーとして正社員で働き続けてきて、仕事がアイデンティティとなってしまいました。思えばずっと抑鬱状態でしたが、この度晴れて鬱病と診断されました。幼少期から結婚して家を出るまで母との関係で疲弊し、インナーチャイルドを抱えながら生きています。

鬱病という免罪符

私が鬱病ということは、職場の上司,人事,おそらくマネージャーが知っていると思います。1番頼りにしている同僚の1人には私から伝えました。後は、必要な人には伝えていただいて結構です、と上司に伝えてあるので,もう少し知っている人がいるかもしれません。

それ以外では、夫と息子(息子にはママが眠れなくて気分が暗ーくなる病気と伝えてます)、実家の妹と母です。

 

今実家の父の介護は免除してもらっています。

実家の父は83歳で軽い認知症でしたが自宅で過ごしていました。去年の夏に母がリンパ腫になり、入院して抗がん剤治療が始まりました。その間父を施設に預けました。

その施設で父は軽い脳梗塞になり入院、そのまま認知症が進んでしまい、冬には要介護5にまで進行してしまいました。

私の妹は実家から2〜3分の所で一人暮らしをしていて、施設に入る前から父の世話をしていました。施設に入れるのも可哀想と嫌がっていましたが、仕事もあるし父を1人にすることもできず、仕方なく入所させました。

母は無事寛解しました。タイミングを同じくして父が退院する日が近づき、退院後は自宅か施設かどちらかを選ばなければならない時がきました。

妹はどうしても仕事が休みの週末は自分で世話をすると言って聞かず、平日5日は施設、土日は自宅で介護する,という選択をしました。

私は実家から片道1時間の所に住んでいますので、隔週の日曜日介護の手伝いをしに行っていました。妹も趣味で週末テニスをやっているので、私が手伝いに行っている間くらいはテニスでストレス発散できたらいいだろう、と思ったからです。

 

でも、実際、要介護5の父の自宅介護はかなりキツイものがありました。トイレはもう本当に大変です。訪問看護師さんのやり方を参考にして、トイレに座らせたりトイレから立たせて車椅子に座らせたりしました。いや、もうかなりの重労働です。

車椅子からベッドに寝かせるのも、ベッドから車椅子に座らせるのも一苦労でした。

 

機嫌が悪いと怒って家族の空気が悪くなります。

反対に機嫌が良い時は、なんだか父が子供のように可愛らしくみえました。私を見て「おお!来たか!」といつも喜んでくれました。帰る時は「そうか、仕方ないな」と残念そうでした。

 

ただ、私自身はかなり疲れていました。年末からは仕事もあんな調子で気分も落ち込んでいるし、隔週日曜日は介護で潰れてしまうし、疲れが蓄積していく感じでした。

 

妹は家族愛が強く、私によく「家族に冷たい。」と言ってくるのですが、正直今の私の家族は夫と子供で、こちらの生活で手一杯なのです。でもそんなことは言えません。「疲れてるから行けない」などと言おうものなら「私だって同じよ」と返されました。

 

正直かなり負担に感じていて、「週末も施設に入れてほしい」と本気で思ってました。父には申し訳ないけれど…。

 

そんな折、鬱病が発覚しました。妹に連絡すると驚き、「強要したりして悪かったね。しばらくは来ないで休んで」と返事が来ました。

1人で奮闘している妹には申し訳ない気持ちもあるけれど、ホッとしている自分もいます。

 

介護に関しては鬱病が免罪符となってお休みさせてもらえることになった訳です。