父の施設に行きました。意外にも父は目をぱちっと開けていて、私達が近づいていくとこっちを見ています。妹が「お姉ちゃん来たよ、わかる?」と聞くと「わかる」と言って私を見つめています。
腕や首がガリガリに痩せてしまっていますが、まだ目に力があるように見えて、もう数日、という感じには見えませんでした。
しばらく父の部屋にいて、その後実家に戻りました。
妹は、鬱であることをいいことに実家に立ち寄らない私にひどく怒っていて、もうすでにLINEで「親に対して薄情すぎる。もう私からは連絡しないからもし心配するきもちがあるなら自分で施設に連絡して」と怒りをぶつけてきています。今朝実家に着いた時、葬儀社のカタログを放り投げられ、「何にもやらないんだから葬式くらいやってよね」と言ってきました。
妹のLINEは、時々こんなふうに怒りを爆発させる内容がくるので、LINEが届くたびに正直何を言ってくるか、どんなテンションでくるか、恐る恐る見ています。
もし他人なら、2度と連絡しないのに、と時々考えてしまうほどです。
まぁ、放置している私が悪いのですが…
せめてもの罪滅ぼしに家族葬の基本価格を私が出すことにしました。家族の夏の旅行ように残してあったボーナスがこれで消えました。
まぁしかたがありません。
その後は葬儀をどうするか、見取りの病院にいつ入院するか、など相談したり手続きをしたりして、バタバタと慌ただしい1日でした。
それでもまだピンときていない私。仕事が気になってしまう、サイコパスな私。妹の熱い想いや迷いを客観的に見ている私。
実際の親の死をどんなふうに受け取ることになるのでしょう。