八方塞がり日記 (50代OL 鬱治療中 それでも起業したい)

50代女性。大卒から今まで企業内デザイナーとして正社員で働き続けてきて、仕事がアイデンティティとなってしまいました。思えばずっと抑鬱状態でしたが、この度晴れて鬱病と診断されました。幼少期から結婚して家を出るまで母との関係で疲弊し、インナーチャイルドを抱えながら生きています。

鬱をカミングアウトしたら

私は自分の鬱を,直属上司と人事、あと1番信頼している年下の同僚に打ち明けました。直属上司には「必要な人にはあなたから伝えていただいて結構です」と伝えましたが、誰にも言っていないようです。

 

メンタルクリニックに通い始めた頃は、会社に行くのが辛すぎて、ほとんど出社せずリモートで仕事をしていました。何も知らない同僚達から「次いつ来れますか」と催促がありましたが、可能な限り遅らせて、まとめて確認事項をチェックし、終わり次第逃げるように帰りました。

そんな時は、(みんなに言ってくれていいのに。そうすればある程度そっとしておいてくれるだろうに)と考えてました。

 

上司は、カミングアウトする前と対極に私への対応を変えました。

まずは態度が優しくなりました。気遣ってくれ、LINEやメールも返信をくれるし、相談したいと言えばすぐ応じてくれるようになりました。仕事の内容を褒めてくれるようになり、私が自分を過小評価し過ぎだ、くらいのことを言ってくれます。

(ちょっとやりすぎでは)と思うくらいです。

でも、わたしの心はこれでかなり楽になりました。

上司は愛情表現の一環として、わざと厳しく言い、気遣いせず気分のままに振る舞っている部分があったと思います。チーム内ではオレを曝け出すけどみんなついて来れるはずだ、という信頼感だったんだと思います。

でも私には無理でした。

彼が他部署の人に接するように気遣ってくれると、私は寂しいと思うより、ほっと安心するのです。

 

それに、実際鬱と診断され、医師から無理は厳禁と言い渡されているのもあり時間的に難しい仕事は指名されることもないし、私も黙ってスルーします。上司とその同僚が心の中で理解してくれている安心感もあり、そこも助かっています。

 

この特別扱いはいつまで続くのかわかりませんが、しばらく甘えさせてもらおうと思ってます。

 

鬱と診断されて治療を始めてからは仕事も私生活も良い方向に進んでいます。良いことづくめです。

メンタルクリニックの敷居が低くなり、また落ち込んでも薬で治る、と知ったことで、人生が軽くなったような気持ちです。