八方塞がり日記 (50代OL 鬱治療中 それでも起業したい)

50代女性。大卒から今まで企業内デザイナーとして正社員で働き続けてきて、仕事がアイデンティティとなってしまいました。思えばずっと抑鬱状態でしたが、この度晴れて鬱病と診断されました。幼少期から結婚して家を出るまで母との関係で疲弊し、インナーチャイルドを抱えながら生きています。

ニューエナジーという展示会に来た

今日は夫の友人が出展する、ニューエナジーという展示会を訪れました。

アパレルやアクセサリー、コスメ、プロダクト,アートなどなどあらゆる新規ブランドや販路を広げたいブランドが出展していて、PARCOやルミネなどが主催している若くて華やかで面白い展示会です。

 

すごく面白いコンセプトのブースがありました。「可愛い葬儀」というもので、どピンクの棺桶に可愛い柄のクッションが敷かれ,ド派手なカラーの花々が飾られています。

遺影も、キラキララメやスワロフスキーのような石で飾られてPOPでカワイイコンセプトを全面的に出してます。

かなりドギツイデザインの為、一瞬悪ふざけ感が否めない感じでしたので、思わずブースの担当の人に笑いながら「すごいコンセプトですね〜」と話しかけてしまいました。でも、聞くと実に真面目な考えで作られたものでした。

若い人や子供、または望む人なら誰でも、本人の希望に沿って好きなものに囲まれた自由な葬儀をする権利がある、とのことです。

 

私も今まで何度もいわゆる普通のお葬式に出席していますが、自分の時は絶対にこのタイプの葬式だけは避けたい、と常々思っていました。自分の死という特別なセレモニーなのに、あんなに個の全く感じられない無味乾燥な儀式をするなんて、本能的に嫌悪感を感じていました。

 

以前、会社の先輩が若くして亡くなりました。先輩は近いうちに来る自分の死をどうしても受け入れられず教会をなん度も訪れ、牧師さんとお話をしていたんだそうです。そうしているうちにキリスト教に入信しました。そしてお葬式は教会で行われました。それが本当に素敵であたたかく、それぞれが思い思いに故人を偲ぶことができました。葬儀社でやるアレとは全く異なるものでした。

その時、私が求めてるのはこれだ!強く思いました。

 

それは10年以上前のことですが、その時の気持ちを思い出しました。私も早めに自分の死をわかることができたら、自分の最後のセレモニーをプロデュースしたいです。その時はしがらみなんて捨て去って好きなようにやりたいものです。

 

途中で、60代くらいのおじさんが通りかかり、そのブースの人が「可愛い葬儀です」と言いながらカードを渡そうとすると、嫌悪の表情で振り払うようにして「結構です」と受け取りを拒否していました。

(失礼だな)と思いながら見ていると、担当者の方は「男性は拒否反応が強いです。逆に女性はすごく興味を持たれます」と言っていました。

 

しばらくお話しした後「いつかお世話になります、頑張ってくださいね」と言ってそのブースを離れました。

デザインをなんとかする必要はありそうですが、いろいろ考えさせられる面白いコンセプトでした。

 

本当にいろいろなアイデアがあって、それを展示会出展という形にまで仕上げて発表する、そんなバイタリティがある人がこんなにたくさんいるなんて。驚きます。尊敬します。

 

夫の友人のブースでは、これまた面白い作品を出展していました。ニット編みのペルーの指人形を黒いネットのテディベアに詰め込んだものです。例えばcasaブルータスみたいなインテリア雑誌で、メンズの有名なスタイリストのお部屋に飾ってありそうなイメージのオブジェです。若くておしゃれな人達が群がってました。

面識もありませんし、引っ込み思案の私は当然挨拶もせず、遠巻きに眺めて帰ってきました。

 

今日は珍しく土曜日に1人自由に過ごしましたが、半分仕事した感じで疲れました。

 

明日は夫はボランティアで友人のブースに立つんだそうです。がんばれー

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