八方塞がり日記 (50代OL 鬱治療中 それでも起業したい)

50代女性。大卒から今まで企業内デザイナーとして正社員で働き続けてきて、仕事がアイデンティティとなってしまいました。思えばずっと抑鬱状態でしたが、この度晴れて鬱病と診断されました。幼少期から結婚して家を出るまで母との関係で疲弊し、インナーチャイルドを抱えながら生きています。

承認欲求を持て余す

そろそろパリ出張の時期が近づいてきました。私は蚊帳の外なので、選ばれることはないでしょう。そもそも行きたいのか、と聞かれると行きたくはありません。なぜかと言うと、行ってる間は会議や打ち合わせで緊張するし、朝から晩までボスと一緒で緊張するし、リサーチに出かける時もボスや会社の人達と一緒で疲れます。そして、帰国後はいきなり修正作業でおおわらわになり、しばらく時差ぼけと忙しさが重なりへとへとになるのです。

楽しいこともあります。私は現地のスーパーマーケットをウロウロしていろんな食材を買い込むのが大好きなので、ちょっとの隙間時間にスーパーに出かけてウロウロします。パリのスーパーは本当に楽しいです。ヨーグルトやチーズ、塩やスープストック、ジャム類などなど、見ていて飽きないです。大抵帰りは重量ギリギリまでお土産を詰め込んでいます。

あとは、ギャラリーを巡るのがとても楽しいですしデパートを見るのもワクワクします。

1人旅ならどんなにいいか、といつも思いながら過ごしています。

 

以前は毎回出張に行っていました。私は出張に必要なメンバーの1人でした。いつものメンバーなので慣れて、結構出張自体を楽しんでいました。

私の満足は、私が出張に必要なメンバーであることをその時のマネージャーから常に言われていてそのことが私の承認欲求を満たしていたことによります。

そんな中、出張が大嫌いで絶対行きたくないと言い張って、「子供が小さいから無理」と自ら出張を避けているメンバーもいました。その人を見ながら、(そりゃあ私だって行かない方が身体も仕事も楽だよ)とは思っていました。でも承認欲求を満たされる方が私にとっては心地よかった訳です。

 

蚊帳の外に追いやられた今、その人のように、「鬱なんで出張は行きませんよ!」と堂々と先に言って予防線を張ってしまえば、例の同僚が今回も選ばれて行くことに対して、そこはかとない寂しさや落ち込みを回避できると思います。でもそんなことをわざわざ聞かれてもいないのに言うのは馬鹿げています。

 

選ばれるはずはないのは明白なのです。しかし、(もし行けるか聞かれたらなんで答えよう)なんてことを考えているアホな私です。(今回はまだ鬱の影響を考えてやめておこうと思います。)と自分から言えたら素敵です。そんなことを一度でも行ったら、この先二度と声はかからないでしょうけど。

 

私は自分でも持て余すほどの承認欲求の塊です。それが満たされてないので、自分の本当の気持ちすらよくわからない状態になっています。