八方塞がり日記 (50代OL 鬱治療中 それでも起業したい)

50代女性。大卒から今まで企業内デザイナーとして正社員で働き続けてきて、仕事がアイデンティティとなってしまいました。思えばずっと抑鬱状態でしたが、この度晴れて鬱病と診断されました。幼少期から結婚して家を出るまで母との関係で疲弊し、インナーチャイルドを抱えながら生きています。

ランチタイムの愚痴からの〜インパクトのある気付き

今日はもう1人の女性同僚(もうすぐ40才)と2人でお昼に行きました。ボスの独特の価値観とか、機嫌が悪い時の対応とか、要は2人で愚痴っていたわけですが、今この場にいない30代同僚とボスの深いつながりについて話が発展していきました。そうしたら、「ここだけの話でお願いしたいんですが」と前置きがあり、彼女は30代同僚とボスが常に相談という名目で延々と話をして、いつもいつも待たされることに腹を立てている、と私に告白しました。彼女は一人暮らしで特に時間制限がないことをいいことに後回しにされて、待ってる時間の無駄に嫌気がさしているんだそうです。

(ボスは社員ではなくたまにしか出社しないので、ボス出社時は全員が順番に仕事上の確認をします。大抵17:00に帰るわたしは1番に、そのあとは子供がいる30代同僚という順番になることが多いのです。ただ、30代同僚は保育園のお迎えとこの後の子供のお世話は夫さんがやるそうなので、まぁ言ってしまえば何時に帰っても言い訳です。)

私は17:30には帰るのでいつも相談は早めにやらせてもらってますが、私の場合仕事の確認以上の話を全くしないので、さっさと終わります。しかし30代同僚は仕事の話以外の雑談にも花が咲いて、なかなか終わらないのです。

 

そこから、話はどんどんと発展していきました。

30代同僚は色々な人とよく話し、親切にしたり適度に人に頼ったりして、みんなに慕われる愛されキャラで通っています。しかしもう1人の同僚から見ると、天然でやってるかは怪しい、人を選んでいる、と言うのです。わたしはそれができず損をしている、と。

わたしから見ると今目の前にいる40才同僚は、見た目も若くすごい美人でスタイルが抜群、人当たりも良く誰とでもうまく会話して、さらに仕事もできる、そんな人です。いつもノリノリで仕事をしているのかと思っていました。なので、そんなやや黒い感情を持っているとは思ってもみませんでした。たしかに彼女はさっぱりとクールで媚びを売るような言動は全くしません。

 

わたしの場合もう50代でポカばかりやって信用されず、ボスから蚊帳の外の扱いを受けていて、それにも関わらず、30代同僚がボスから何もかも頼まれてサブリーダーとしての仕事をこなしている姿を辛くいたたまれない気持ちを持ちながら、横目で見ています。

 

40才の彼女は30代同僚と歳が近く、更に微妙に年上というのもあり、わたしとは違った感情で、30代同僚の立場とか振る舞いが気になるんでしょう。そして、ボスとのあの蜜月に対して、あれは一体なんなの?という思いがあるんでしょう。それは痛いほど理解できます。わたしだってあの関係性にほとほと悩まされているんですから。同じ様に思っていて当然です。

わたしは自分のことだけで頭がいっぱいで、彼女もそんな違和感を持っていることに全く気づいてもいませんでした。

 

私が、「あの2人が揃った時からずっとあんな感じよ。昔は『2人でやれば』と思ったりしたもんだけど、今や慣れちゃった。」と言うと、「そうなんですか〜。じゃあこれからも変わらないですかね」とため息をついています。

 

私は、ものすごく真剣にボスとの関係性において、あの2人の仲の様にはできるはずもなく、仕事ではすっかり蚊帳の外に追いやられて、周りからどんなに惨めな人に見られているだろう、と考えて1人悶々と悩んでいた自分が、ふと笑えてきました。

「ただの贔屓野郎とそいつに愛想を振り撒く部下のコンビ』、という今まで思ったこともないとんでもないワードが頭に閃きました。当然今そんなことは口には出しませんが、自分の気の持ち様のためにはこれはなかなか良いことに気づいたと思います。40才同僚に心の中で密かに感謝しました。

 

会社で同じチームの悪口はボスの愚痴以外言うつもりはないので、「まぁ、よくわかるよ〜」と言う程度にとどめましたが、心の中ではニヤニヤしてました。

 

今まで真面目に悩んでいたのが馬鹿みたいに思えます。今日は思わぬ収穫がありました。大きな悩みが一つ消えるくらいのインパクトのある気づきでした。