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朝の支度中にvoicyを楽しんでいます。最近知ったパーソナリティ春木良且さんの"知的好奇心チャンネル"を聞いていたら、「やって良かった無駄遣い」というワードが出てきました。やって良かったら無駄とは言わない、と春木さんも言っていましたが、私も同意でした。
でも、急に今まで忘れていた過去の失敗を思い出しました。安くないお金を払って、自分の馬鹿さに気づいた出来事でした。最悪の出来事でしたが、おかげで目が覚めたということで、これはやって良かった無駄遣いに入るのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、その過去の行いについて書きたいと思います。
30代前半の頃、そう、私がアルコール依存症だったころです。人が怖くて特に男性と話すことができずに、会社で大変苦労していました。(彼氏(現在の夫)はいましたが。。。)
お酒を飲まないと緊張を外せないのです。流石に仕事中に飲むことはしませんでしたが、会社を辞める最後の方は辛くて家まで待てず帰宅途中で飲んでいました。
アパレルや雑貨、飲食、家具などを取り扱う会社で、社屋も綺麗で、社員もみんな清潔感のある感じの良い人達が多かったです。
私から見ると私だけが変な人でした。仲のいい人とは元気に話せるけど、それ以外の人とはぎこちなくて、サプライヤーさんにも距離を置かれていると思い込んでいました。今思えば逆の自意識過剰だったと言えると思います。
どうにかしなければ!と思いつつどうにもできませんでした。毒親からの精神的虐待のせいでこうなった、と思い込んでいて、自らの努力ではもうどうしようもないと思い詰めていました。
ある時、ネットで「催眠療法」というワードが目に飛び込んできました。専門家が私の深層心理に呼びかけて自力でどうにもならないことを解決してくれる手段です。
これだ!と思いました。バカですね〜〜馬鹿です。
ネットで申し込み、問診票に目を背けたくなるような自分自身の苦手を細かく書き連ねました。料金は1回3万円でした。
初回の日、古いマンションの一室を訪れ、部屋に通されました。どんなになんとかしてくれ!と縋る気持ちがあっても、どことなく子供騙しに毛が生えたような部屋の演出に冷めている自分がいました。しかし自分の心の声が(引き返せ)と言っているのにそれを無視しました。
音楽がかけられ、言われるがままに安楽椅子に寝転がり目を閉じて、院長が何か呟くのを聞いていました。結局全く催眠状態に入れませんでした。
その日は3万円払って帰りました。
そこでやめれば良かったものを、2回目も受診?しました。
そこで、前の患者さん?と入れ違いました。非常に痩せた小柄な男性で、見るも無惨にオドオドとして逃げるように小走りで帰っていく姿を見ました。
その後部屋に通されました。また安楽椅子で目を閉じる様指示されました。薄目を開けて院長の姿を見てみました。何かブツブツ言いながら手をヒラヒラさせています。マヌケな姿でした。もちろん今回も催眠状態になるはずもありません。
催眠状態にならなかったから、と言って支払いを拒否しようかとも思いましたが、自分の馬鹿さが招いた事態だと思うと、自分への罰みたいな気持ちになり、その日も3万円払って帰りました。
帰りのバスで、自分に呆れながら、何か手っ取り早く他の力に頼って自分をどうにかしようとするのは二度とやめようと誓いました。6万円をドブに捨てて目が覚めました。
こんな馬鹿な人、私の周りにはいません。
書いていて情けなくなってきました。今の私と根本的には全く同じ。人間ってなかなか変わらないものですね。。
ただ今は昔とは違い、お酒は週末の1杯しか飲みませんし、男性とも以前よりは普通におしゃべりできます。会社でもまぁなんとか表面上はやれています。その程度の成長はしました。
今日はひょんなきっかけで思い出した、過去の汚点を公開してみました。