八方塞がり日記 (50代OL 鬱治療中 それでも起業したい)

50代女性。大卒から今まで企業内デザイナーとして正社員で働き続けてきて、仕事がアイデンティティとなってしまいました。思えばずっと抑鬱状態でしたが、この度晴れて鬱病と診断されました。幼少期から結婚して家を出るまで母との関係で疲弊し、インナーチャイルドを抱えながら生きています。

母は器用だった

母は専業主婦でした。私が小学生で外でどろんこになって遊んでいる間,母は公民館などで開催している習い事をよくやっていました。紙粘土の人形作り、刺繍、生花、などなど、主に何かを作っていました。

 

私は母の刺繍作品にいつも見とれていました。子供心に(普通の刺繍より素敵だ)と思っていました。母の刺繍はベタっとしたファンシーな可愛さではなく、少しキリッとした大人っぽい感じがあり、そこが気に入ってました。

 

生花は、教室で習ったものを家で活けて玄関に飾っていました。わたしはそれも大好きでした。私には母の生花は古臭さがなく、どこかクールでセンス良く見えました。

ある時「生花は楽しいけどお金がかかるから続けられない。もうやめるわ」と母に言われた時、必死で止めました。「お母さんは生花の才能があるからやめない方がいい」と一生懸命説得しました。しかし、母はあっさりとやめてしまいました。(なんてもったいないことを)と残念に思ったことをよく覚えています。

 

母の話によると、母方の親戚には物作りに秀でた人が多かったようです。

私は母方からの遺伝のおかげで、美術の道を進むことができました。